浅学非才

浅学非才

趣味についての駄文をたまに書いてます。。

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」を観た

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配信がFOD(月額888円)独占だったので、放送終了後に初回登録1ヶ月無料に乞食して視聴。

個人的には昨年の百合展で名前を知り、アニメ化発表の時から気になっていたので、満を持しての視聴でした。

 

以下感想

よかった…非常によかった…期待以上によかった…

 

アイドルとその女ヲタという関係からどう百合を展開していくのかな?と私の乏しい想像力では一切予想できなかったのですが、この作品にはその関係という舞台装置があってこその気持ちの伝え方やすれ違いやもどかしさだとかの表現がありました。

特に握手会での会話でえりぴよ、舞菜ともにお互いの想いを伝えきれず、後でモノローグで本音を語りながらそのことで悩むところが好きすぎるのです…

またアイドルである舞菜がファンのえりぴよからの大きな(大きすぎる)(重すぎる)愛を受けていく中で、舞菜からえりぴよへの気持ちがどんどん大きくなっていくのもとても好き。そしてここで彼女がどれだけえりぴよを想い始めても、アイドルとファンという関係である以上、さらにはえりぴよもアイドルの舞菜を応援しているということから、舞菜の方からえりぴよに近寄っていくことはできないというジレンマは設定あってこそ描かれた繊細な感情なのではないでしょうか。

 

それからその舞菜の所属するグループ「ChamJam」のメンバー同士、眞妃とゆめ莉の百合やれおと空音の信頼関係、また最終回付近の全体の結束といったつながりも注目でした。

そして武道館という目標に全員で向かい始めたこのアイドルグループがアニメ最終回以降どうなるのか…熱いアイドルの物語からも目が離せません。

 

また繊細な物語かつ熱い物語である一方で、主人公であるえりぴよの所業や、くまさ達オタク仲間とのやり取りは基本ギャグ的なノリで楽しいのもこの作品の面白さのひとつ。1話約24分の中にそれら全ての要素が詰まっていたので体感時間が本当にあっという間でした。ちなみにえりぴよの日常シーンは、パン工場やコンビニのレジで千手観音みたく手を回すくだりがなかなかクセになりました(笑)

 
えりぴよと舞菜、そしてChamの未来は…?

原作は未完なので、アニメ最終回で結末までは当然描かれず…しかし先にも少し書いた全員で武道館を目指し始めたChamJamの今後であったり、そしてえりぴよと舞菜はお互いの想いを形にできるのか…などと最終回を観てこの先の展開が気にならないわけがありませんでした。

 

というわけで近いうちに既刊分の単行本を手に入れて、アニメ最終回以降の話を読んでいきたいと思っています。またそっちの感想も時間があればこんな感じで勢いで書いてみます(笑)