浅学非才

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趣味についての駄文をたまに書いてます。。

「スターズ」の優しさとは?~「アイカツスターズ!」完走~

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初代に引き続きスターズ全100話も完走!ということでまたブログに感想を書き連ねます。

ただ完走してからブログを書く時間がなかなか取れず、10日以上日が開いてしまったこともあるので、今回は趣向を変えて作品世界についての考察という形にしてみたいと思います。

 

(↓初代アイカツ完走の記事はこちら↓)

 

lackoflearning.hatenablog.com

 

本題:「スターズ!」の優しさについて

1年目は「不思議な力」を巡るシリアスな展開、2年目はS4・幹部の制度の四ツ星学園の比ではない実力主義のヴィーナスアークの登場、そして全体的には感情(特に負けた時の悔し涙)の描写のリアルさなどもあり、前作に比べ「厳しさ」が表面的には目立った作品でした。また30話で小春とのお別れパーティーのステージで力が発動して倒れ、ちゃんとお別れできずじまいとなってしまったゆめに関しては厳しいどころかあまりにも残酷でしたし、やはりハードさも印象には残ってしまいます。

ただ私はスターズ世界を「厳しい世界」とは思っていません。この世界も十分に優しい世界です。仮に厳しい世界であれば桜庭ローラは未完の大器のまま埋もれてしまうでしょうし、騎咲レイには批判の言葉が数多く向けられていたでしょう。

しかしローラは能力は互角ながらもゆめの後塵を拝し続ける不遇の役でしたが、S4を退きアメリカへ旅立ったツバサからブランドを引き継いだり、また87話では世界での挑戦を持ちかけられるなどその実力や努力を見て、それらを認めてくれる人が居ます。そしてレイはブランド立ち上げとアイカツデビューの動機について「エルザのためだけ」と語りましたが、この世界のファンに応援されてアイカツランキング決勝にも進出しました。(もっともこれは「ファンのためではなく…」というのが私には全く理解できなかったのですが…)

ところで「優しさ」とは何なのでしょうか。いろいろな意味や定義、考え方はありますが、例えば優しい人を想像してみてどのような要素を連想するかと考えた時に、親切や思いやりのような要素に加え、救いであるとか寛容といった要素も思い浮かびます。そしてその救いこそローラが不遇ながらも実力は確かに認められた世界であり、寛容こそレイが炎上してもおかしくないような意思表明をしても受け入れられ応援された世界なのではないでしょうか。また「優しい」といえば初代シリーズも「やさしい世界」と評されます(私もそう思っている)が、ここでの優しさは「うんうん、それもまたアイカツだね」の精神に対する評価以外ではイヤな登場人物が居ないことや作品全体の雰囲気の形容で、辞書的には「害がない」とか「刺激が少ない」という意味と考えます。これらの点から私はスターズ世界の優しさとは「血の通ったやさしさ」であり、リアルな感情を描いた「人間臭い」この作品ならではの優しさのあり方だったと考えました。

おわりに

曲やキャラクター、全体で描いた内容は当然良かったのですが、物語の中でのカタルシスには前作と比べてもやや欠ける印象が残りました。ただ一方でそういった点から噛んでより楽しい、咀嚼のしがいがある作品ではあると思いました。また今回振り返りの形式ではなく一点に絞った考察の記事としてみたことには、最初に書いたタイミング的な問題に加えてそう思ったからという理由もあります。

さて、私のアイカツシリーズ履修もこれで残すはフレンズ1シーズン半のみとなりました。しばらくは時間にも余裕がありそうなので、またのんびり楽しめたらなと思います。

ようやく野球が始まるけど

ようやく…

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 新型コロナの影響で延期となっていましたが、当面は無観客ながらも明日ようやく開幕ということで野球ファンにも日常が少しずつ戻ってきます。

さて、こういう記事はだいたい順位予想をするもの(去年旧ブログではしてた)かと思いますが、今年に関してはイレギュラーなシーズンとなっているためここでは明言せず、かわりに贔屓2球団について適当に触れておくことにしておきます。

広島

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今年もまずメインで見るのはカープのつもりではありますが、正直全く期待していません。

各メディアや解説者の予想ではAクラス予想も多く、やや高めに評価されていますが、オープン戦や練習試合をずっと見ていると上位より下位に推せる要素の方が多いように感じました。

確かに大瀬良ジョンソンに加え実績のある床田九里、さらに期待の遠藤を擁する先発陣はリーグでも屈指のものですし、鈴木誠也の存在も大きいです。しかしそれ以上に戦力が明らかに不足している中継ぎの不安、そして特定選手の聖域化などレギュラーサブ問わず首脳陣の選手起用の悪い体質が引き継がれてしまっているようでは上の順位を狙っていくのは厳しいでしょう。また佐々岡監督が就任1年目で試行錯誤の1年になることも予想されるということからも、やはり期待するのは難しいと思っています。

西武

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一方でライオンズには今年も相当期待しています。

「秋山の穴が大きい」と言われたりもしましたが、木村の好調や川越、鈴木将平の好アピール、そして当初はUTの触れ込みだった新加入・スパンジェンバーグのまるで小笠原のような打棒による激しい競争で、今となってはセンターの金子とあと2人を誰にしようと嬉しい悩みが生まれるくらいにはその穴が埋まりつつあります。またそのような競争の激化はCSの敗因の一つである層の薄さのクリアにも繋がるでしょう。

さらに今年は2連覇中最大の弱点であった投手陣がかなり整備されてきています。昨年も優勝に貢献した平良の成長や新加入のギャレットの機能が見込める上、森脇や新人の宮川、浜屋も好調なので、昨年のようにとにかく平井投入するしかないブルペンは大幅に強化されたと言っても良いでしょう。また先発も今井に覚醒の予感や與座の安定したアピールと例年以上に充実した顔ぶれと結果が期待できます。

そして何より今年も健在の山賊打線にこれらの上澄みが加われば鬼に金棒でしょう。今年もやってくれると信じたいです。

 

さいごに

期待するしないだとか、優勝してほしいとか色々ありますが、今年贔屓球団に最も望むことは無事にシーズンを走り切って欲しいということです。またその上で最後には胴上げを見て、個人的に風呂場でかれこれ4年連続でやっている炭酸水かけができれば満足です。

「アイカツ!」の個人的振り返り

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懇意のフォロワーさんからの熱いプッシュや、昨年秋から今年春まで放送されていた「アイカツオンパレード」も毎週観ていたというのもあって3月から視聴。野球がない故ヒマかと思いきや意外と多忙だったりもしましたが、しっかり完走!観てよかった!

というわけで私自身の復習も兼ねて、シーズンごとに簡単に個人的な振り返りをしていきたいと思います。 

 

※あらゆる説明が飛び飛びで、話したいがままに書いていると思われます。予めご了承ください。

1年目

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弁当屋の娘、星宮いちごがトップアイドル神崎美月に魅了され、親友の霧矢あおいとともにアイドル学校「スターライト学園」に編入し「おしゃもじをマイクに持ち替えて」美月のようなトップアイドルを目指していく…というところから始まります。

 

学園の仲間たちと出会い、ともに日々のアイドル活動をすることでいちご達がアイドルとして、人としても成長していく前半もハズレ無しで面白く見逃せないのですが、後半の特に美月率いる「トライスター」オーディションから「ソレイユ」、「ぽわぽわプリリン」そして「STAR☆ANIS」の結成にツアー、さらには伝説のアイドル「マスカレード」の復活もあり、最終話でクイーンカップをもって更なるレベルアップのためにいちごがアメリカへ旅立つまでの見ごたえは全178話の中でも屈指のものであったと思っています。

ただトライスターに関しては当初は親友同士のいちご、あおい、蘭の3人の最終選考で争って蘭がメンバーの座を勝ち取る訳ですが、そのオーディション編が非常に熱かっただけに彼女がその二人とは別々の道に進んでいくに寂しさを感じ、美月が外したとはいえトライスターを脱退しソレイユへ…というのが(放映当時から賛否あったようではあるようですが)私も観ていてそこを乗り越えて欲しかったなどと思い残念な展開に感じていました。そうしてソレイユとなった蘭たち3人ですが、最終話ではアメリカ行きを決めたいちごを応援し、しっかりと見送ることができています。これについてはそのソレイユ結成後のSTAR☆ANISツアーを通して彼女らが成長できたからだと解釈していて、個人的にはトータルで見れば取り返せているマイナスだと思っています。

さてその最終回ですが、これは涙無しには見られませんでした。

(前略)思い出は未来の中にもいっぱいある、いつかまた3人で探しに行こう!

スターライトクイーンに3年連続で輝いた美月から譲られた、ソレイユの3人でのいちご渡米前最後のステージで彼女たちが披露したのは「カレンダーガール」だったわけですが、この3人のことを歌った曲だったんだな…と鳥肌立ちながらステージから2番以降も流れながらの空港へ向かうシーンを観てからのあおいの涙腺崩壊で私もオイオイ泣いてしました。悲しい別れではなく清々しい別れのシーンではあるのですが、それまでの回を観て彼女たちの成長をばっちり見ているとどうしても感動の方が上回ってしまいましたね。この最終回はあくまでシーズンの区切りとしてなので他の作品の最終話とはまた違った意味合いではありますが、自分がこれまで観てきた様々な作品の中でも1,2を争う好きな最終回でもあります。

お気に入り回→4,15-17,24,30,33-36,38,39,41-44,47,48,50話

2年目

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さてここからは2年目の振り返りを。

2年目ではライバル校として「ドリームアカデミー(以下ドリアカ)」が登場。同校から新たに4人のアイドルが登場し、スターライト学園のアイドルたちとアイカツをしていった…のですが、キャラクターが増えたことで新規・既存問わず多くのキャラを持て余してしまった印象があります。この2年目はスタート(51話)時点から1年目最終回から1年が経過しているという設定の下いちごも52話で1年間の武者修行から帰国しますが、特にドリアカを推すならいちごの帰国は後半くらいで、仮面ライダー1号・本郷猛がヨーロッパのショッカーを追っている間の仮面ライダー2号・一文字隼人のような感じで半年ほど音城セイラを主役に据えても良かったのではと思うくらいには掘り下げが弱かったように感じています。またこのシーズンのクライマックスにあたる「トゥインクルスターカップ」でいちごとセイラはユニットを組み見事優勝を果たしますが、以上の感想もあってかいま一つ盛り上がれず、なんとも言えない惜しさを感じていました。

と、あまり評価していないような書き方をしてしまいましたが、中盤以降の単発回は優れた回が多いですし(この単発回があおい、おとめ、ユリカ回なのがまた惜しい所以な気もするが)、パートナーズカップ編はユニット編とは違ったアプローチの熱さ、また後半からの3年目以降の主人公となる大空あかりの登場回といった見逃せない回もあり、1年目同様に十分楽しむことはできたと思っています。

お気に入り回→57,70,71,75,77,79,83,87,89,96,97,101話

3年目

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続いて3年目。このシーズンからは先ほど少し触れたように2年目中盤から登場していた大空あかりを主人公に据えた新世代に。新世代ということであかりとともにメイン3人、のちにルミナスとなる氷上スミレ、新条ひなきをはじめとする多数の新キャラクターが登場しますが、この3年目ではあまり持て余すことがなかったのが好印象。

さてその主人公となったあかりちゃん、いちごに憧れてオーディションキャラバンで自己紹介で「星宮いちごです!」と言ってしまうハプニングもありながらもそのいちごにダイヤの原石と見込まれ合格しスターライト学園に入学するのですが、当初は体力・技術ともに追い付けずにアイカツブートキャンプ行きなど相当な苦労をしました。しかし憧れのいちごからの指導や言葉で自信、実力をつけて憧れのバトンを渡されて主役を張れるレベルに成長しました。このようにいわゆる天才型であったいちごとは真逆の、泥臭く努力を重ねて力をつけていくタイプのあかりが主人公のアイカツは、いちご世代以上に日々の地道な活動に焦点を当てた回が多く、個人的にはちょうど忙しい時期でもあったので励まされもしました。

また中盤以降には「交換留学アイドル」として京都から藤原さくら、神戸から栗栖ここねも登場しますが、スターライトとは近すぎず遠すぎずで交換留学が終わってからの再登場も頻繁にあってなかなか美味しい立ち位置だった印象。しかしこの交換留学でスターライト側の交換要員は、2回ともあかりちゃんの元ルームメイトで彼女の一番苦しい時期を一番知っている服部ユウちゃん…。4年目でこの経験を生かしてという回はありますが、もう少し活躍の場を与えて欲しかったという気持ちも…

お気に入り回→109,113,116,117,122,123,125,128,130,142,144,146,148,150,151話

 

余談ですが…先にも少し紹介している氷上スミレちゃん、好みにどストライクで作品通しての一番の推しです。ステージもすごく好き。(それだけにクイーンカップでの転倒は残念だった…話の中では必要な要素だったとは言ってもねえ…)

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劇場版

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 ここで3年目途中で上映された劇場版についても。

この映画で憧れの美月の背中を追い続けたいちごは「大スター宮いちごまつり」の大成功でその美月からトップアイドルの座を奪い取り、今度は自分が次の世代のアイドル、いちごに憧れるあかりにとっての憧れの背中となり、実質的に1話から続いていたいちごと美月の物語は完結しました。印象的だったのは「憧れ」を向けるいちご、そしてそれに応える美月の関係性はいちごの歌う「輝きのエチュード」で語られるような「恋」とも捉えられるのか、ということです。この関係性の描き方の着地点には納得がいく一方で驚きも感じました。

また改めて描かれたマスカレードから美月へ、美月からいちごへ、いちごからあかりへの想いの継承に加えてラストのステージの前のマスカレードからあかりへという世代を超えた繋がりもあり、TV本編でも描かれているこの作品のひとつのテーマはより熱く、そして綺麗でした。

 

4年目

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3年目で世代交代、劇場版でいちごの物語は実質完結、とは言っても3年目のクライマックスは「大スターライト学園祭」で、いちご世代のアイドルたちの活躍もなかなかに濃かったりというのもあって、本当の「あかり世代のアイカツ」は3年目の中盤頃とこの4年目だと思っています。

この4年目はルミナスが日本全国の個性的なアイドルたちと出会うツアー編から始まるわけですが、こういう話はかつてある特撮作品でも見たかったと思っていた展開なので実際に見られて嬉しかったです。ただ欲を言えば北海道、大阪、沖縄だけでなく、さらに各地方から1地域くらいは回って欲しかったとも思いました。ここは2クールしか尺が無かったことの勿体なさなのですが…

そして単発回をいくつか挟んでこのシーズンのクライマックスとなるスターライトクイーンカップへと話が移ります。このクイーンカップ編は本戦までのデザイナーとの回や個人回から充実していた(これももう少し尺を割いたものを観たかったと思う…ツアー編同様このシーズンに4クール与えられてれば…)上に本戦では衝撃的な展開もあり大変見応えのあるものでした。

衝撃の展開というと176話のスミレのスペシャルアピール(SA)失敗から最終話のラストまでは怒涛の展開でもありました。まずそのSA失敗ですが、前情報無しで観ていたのでまさか失敗するとは思いませんでしたし、なんとも言えない空気感のまま終わってED「Lucky train」が無慈悲にも流れた時には呆然としてしまいました。そしてOP無しで始まったその次の回で失敗して戻るスミレちゃんの手を次の出番(大トリ)のあかりがすれ違いざまに握るシーンで、あかりからステージ前にしてすでに「クイーン」のオーラをひしひしと感じさせられて…結果としても実際にあかりがクイーンの座を手にしますが、彼女が過去に落ちるところまで落ちて、そこから這い上がって駆け上っていったのを知っているのでクイーンカップ優勝は物凄く嬉しかったです。ただその一方で前向きなコメントをしていたとはいえルームメイトでルミナスでも一緒に活動していたスミレを直前のステージで失敗させるところにこの作品で一番の残酷さを感じました。しかしそこで先述の手を握るシーンといった積み重なられた関係性による救いもあって決して後腐れしないのがこの作品の良いところ。そういった点含めて、勝負の厳しさ、残酷さをうまく描き切れていたのではないかと思います。

そして迎える最終回ですが、いちごから誕生日に欲しいものを聞かれたあかりが耳打ちしてすぐにEDからの「あかり」呼びで(コスモスとして)ステージに立つ2人が映されて本編が終わったと思いきや、152話で終了していた「アイカツ格言」が復活した上にそこでのあかりからの「いちご」呼びで終了…とラストの数分は本当に凄まじいもので「えっ⁉」と声も出るくらいの衝撃だったのは簡単に忘れることはできません。ただひたすらビックリさせられるラストでもあったのと同時に、178話すべて観てきてよかったと思わされるラストでもありました。最終回でそう思わせてくれる作品は素晴らしい。

 お気に入り回→153,154,156,159,167-170,177,178話

総評

と、いう感じで178話+劇場版を視聴したわけですが、よくよく考えたら200話近い作品を約2か月半で完走するのは私が本来特撮オタクで日常的に4クール単位で走っていたということも考慮しても大変なことだったと思います。しかしながら忙しい時期もあった中でこのペースで走り切れたということにはある理由があります。それは「嫌な登場人物が(基本的に)居ないこと」「基本的に優しい世界であること」でした。

これは短い作品であっても言えることではありますが、嫌な感じの人物が登場して作中で幅を利かせてしまうと観ていてストレスが溜まるようになって、暇だっだり面白かったりしても視聴が進まなくなるものだと思っています。特に私が視聴を進めていた期間は何度か書いている通りに忙しい時期もあったので、どちらかでもその条件が欠けていたら切るか先延ばしにしていたかもしれません。しかしこの作品の178話で描かれていたのは良い大人たちに囲まれながらそれぞれの夢や目標に向かって仲間たちと高めあい、努力するアイドルたちのさわやかで熱いアイドル活動の日々で、これは私の毎日の大きな活力となりました。

 

また「アイカツ」では通常のOPEDに加えて1話に必ず1回(2,3回の場合もある)ステージパートがありアイドルが歌とダンスを披露するのですが、ここまでに書いた要素のほかにこの作品を評価できるポイントとして、その曲が良いという評価できる点もあります。女児向けながらも歌詞、曲ともにレベルが高く、聴くということに関してはメインターゲットよりも上の我々以上の方が楽しめるのではというぐらいのクオリティに曲数、種類の豊富さを誇っています。ちなみに曲のレベルの高さは「オンパレード」を観ていた時から感じこのシリーズへの私の興味が強まった要因でもあり、初代からの視聴を始めた動機の一つでもあります。

ここでお気に入りの曲を~といきたいところですが、それではまた長くなってしまうので代わりに劇場版の「アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!」について触れることにします。

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劇中で「ミュージックアワード」をやっているという設定の下、それまでに流れたさまざまな曲を「○○な賞」などと表彰する形でその曲のステージ映像を流していくというもので、内容という内容は実質的に珠璃のアイカツラソンくらいでほとんどはそのステージ映像という映画なのですが、選曲もあかり世代の曲メインの中では満足でしたし、それを劇場のスクリーンで観られた当時のファンが羨ましく感じる贅沢な一本でした。またこの映画はそのような内容なので私がここで挙げている「曲の良さ」という魅力のひとつを手軽に味わえる一本であり、(一応)これだけで完結もしているため人に勧める時に観てもらうにはもってこいの作品だと思っています。もしここまで読んでもらえてかつアイカツを観たことが無いという方がいらっしゃるなら、これだけでも観ていただければ幸いであります。

さいごに

ダラダラ、長々とまとまりもなく書き連ねてきましたが、結局私が行きつく感想は「観てよかった」ということです。

またここで個人的な話をさせていただきたいのですが、3年目やら総評の項でも書いたように観ていた時期は忙しい時期とも重なったというのはもちろん、プロアマ問わず野球ができないこの時勢とも重なったため、日々進めていたアイカツの視聴は私にとって貴重な楽しみでしたし毎日を生き延びる大きな力になりました。ここまで長文を垂れ流して書いた感想に加えこうした理由もあり、やはり「観てよかった」という言葉が最初にも最後にも出てきます。そしてそんな作品を私に推してくださったフォロワーさんには感謝しかありません。

 

というわけで締めの言葉は霧矢あおい役の田所あずささんのこの言葉(の拾い画)にかえて、以上を私の振り返り、感想とさせていただきます。

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溜まった食玩の空き箱の処理

レッツ断捨離?

 割と頻繁に仮面ライダー食玩フィギュアを購入しているのですが、悪い癖かついついその箱まで保管して部屋に溜め込んでしまっています。ひとつひとつは小さな箱ですが、これが2ケタを超える個数になるとそれなりにスペースを圧迫しますし、何よりちゃんと並べてるわけでもないのできたない…

というわけで箱もコレクションしつつスペースの確保もしようということで、外出自粛の休日の時間を使って(#おうち時間 !!)n番煎じくらいでスクラップブック貼り付けを敢行しました。

以下反省等々

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 用意したものは残したいところだけを切り落とした食玩の箱と、100均で調達したスクラップブックとテープのり。外出自粛でも100均はバイトやら買い出しやらのついでで行ける場所でよかったです。

最初にした作業は箱のカット。大雑把にやって大破させてもいけないので丁寧にやったところ、個数のせいもあってか意外と時間のかかる作業だった気がします。反省点は開け口の指示に従って開けた時にくっつく箱の上の部分のその2枚目の紙をこの時点で(あくまで大破させないように)取り除いておくべきだったということです。途中まで気づかず貼っていたら、そのせいで心なしか上の方が膨らんでしまいました。

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貼るほうはいい感じのレイアウトで貼ることもできて満足しているのですが、用意したテープのりは少し保持力に心もとなさを感じた上作業の途中で新品なのに使い果たしてしまうというハプニングもあったので、100均のテープのりより多少値が張っても両面テープを用意するべきだったと反省…

 

完成!

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そんなこんなで完成した箱スクラップの一部がこちら。先述の通り満足しているレイアウトはもちろん、商品名と発売年月を小さく書き込んだのも我ながら良いなあなんて思っています。せっかく残しておくならとかなり先になって見返した時のため(?)にここhttps://www.bandai.co.jp/candy/search/characters/index.html?character_id=333

に載っているのを調べて書き込みました。今回は直近1年以内のモノだけだったのでまだ楽でしたが、まだまだ空き箱は溜め込んでいるのでそこら辺のを調べるのは面倒かもしれません。SHODO初弾なんかは確か5年以上前ですし…

まずは段ボールを下ろすところから…

そんな眠っている数年前の空き箱たちも、ここで上げた反省点を生かしながら随時スクラップブックに貼っつけていきます。ただそいつらが眠るのはクローゼットの中の段ボールなのでできるのはいつになるやら…

それら全部まで処理できたらInstagramにでもそのスクラップブック全容をアップしようかと…いつになるかは気まぐれなのもあって本当にわかりませんが()

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」を観た

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配信がFOD(月額888円)独占だったので、放送終了後に初回登録1ヶ月無料に乞食して視聴。

個人的には昨年の百合展で名前を知り、アニメ化発表の時から気になっていたので、満を持しての視聴でした。

 

以下感想

よかった…非常によかった…期待以上によかった…

 

アイドルとその女ヲタという関係からどう百合を展開していくのかな?と私の乏しい想像力では一切予想できなかったのですが、この作品にはその関係という舞台装置があってこその気持ちの伝え方やすれ違いやもどかしさだとかの表現がありました。

特に握手会での会話でえりぴよ、舞菜ともにお互いの想いを伝えきれず、後でモノローグで本音を語りながらそのことで悩むところが好きすぎるのです…

またアイドルである舞菜がファンのえりぴよからの大きな(大きすぎる)(重すぎる)愛を受けていく中で、舞菜からえりぴよへの気持ちがどんどん大きくなっていくのもとても好き。そしてここで彼女がどれだけえりぴよを想い始めても、アイドルとファンという関係である以上、さらにはえりぴよもアイドルの舞菜を応援しているということから、舞菜の方からえりぴよに近寄っていくことはできないというジレンマは設定あってこそ描かれた繊細な感情なのではないでしょうか。

 

それからその舞菜の所属するグループ「ChamJam」のメンバー同士、眞妃とゆめ莉の百合やれおと空音の信頼関係、また最終回付近の全体の結束といったつながりも注目でした。

そして武道館という目標に全員で向かい始めたこのアイドルグループがアニメ最終回以降どうなるのか…熱いアイドルの物語からも目が離せません。

 

また繊細な物語かつ熱い物語である一方で、主人公であるえりぴよの所業や、くまさ達オタク仲間とのやり取りは基本ギャグ的なノリで楽しいのもこの作品の面白さのひとつ。1話約24分の中にそれら全ての要素が詰まっていたので体感時間が本当にあっという間でした。ちなみにえりぴよの日常シーンは、パン工場やコンビニのレジで千手観音みたく手を回すくだりがなかなかクセになりました(笑)

 
えりぴよと舞菜、そしてChamの未来は…?

原作は未完なので、アニメ最終回で結末までは当然描かれず…しかし先にも少し書いた全員で武道館を目指し始めたChamJamの今後であったり、そしてえりぴよと舞菜はお互いの想いを形にできるのか…などと最終回を観てこの先の展開が気にならないわけがありませんでした。

 

というわけで近いうちに既刊分の単行本を手に入れて、アニメ最終回以降の話を読んでいきたいと思っています。またそっちの感想も時間があればこんな感じで勢いで書いてみます(笑)